【私の履歴書#2】原点編② 〜公務員試験で考えた「限られた資源の使い方」〜

私の履歴書

 前回に引き続き、
 「私の履歴書 原点編」をお届けします。

 今回のテーマは「公務員試験」。

 私が高校3年生のときに
 合格した公務員試験は、
 国家Ⅲ種(税務)と
 東京都庁の採用試験でした。

 振り返れば
 これらの挑戦が
 私の勉強観どころか
 価値観の大きな転換点に
 なったと感じています。

 実はその後、
 社会人になってから
 大卒程度の公務員試験である
 国税専門官試験にも合格しております。
 (詳しくは後日またお話します。)
  このときも、
 基本的な考え方は変わっていませんでした。

満点を取らなくていいという発想

 試験勉強といえば、
 「全部できるようにしなくては」
 と思いがちです。

 私も最初はそうでした。
 でも、土台無理。
 膨大すぎる。

 ですが、
 公務員試験の出題範囲を
 よく分析していくうちに、
 ある事実に気づきました。

 たとえば、
 税務職員採用試験の
 基礎能力試験では、
 知能分野・知識分野
 合わせて40問が
 出題されます。

 そのうち自然科学では
 物理が1問、化学が1問しか
 出題されません。

 つまり、
 苦手な分野を
 落としたところで、
 大きな失点にはならないのです。

 さらに合格ラインを考えてみると、
 多くの年度でおおよそ
 6〜7割がボーダーラインとなります。

 仮に7割を目標とすれば、
 40問中28問正解すれば良い。

 逆に言えば、
 12問は落としても
 合格できるという計算です

 この考え方に辿り着いたとき、
 私はとても楽になりました。

 「全部できなくていい。
 苦手は捨ててもいい。
 その分、得意を確実に取ろう。」

 今思えば、
 これが、私の戦略の始まりでした。

戦略を練るということ

 もちろん、
 単に苦手を放棄する
 という意味ではありません。

 自分の得意・不得意を
 冷静に分析し、
 「どこで何点落としてもよいか」
 を計画するのです。

 例えば私は、
 課題処理や数的処理、
 資料解釈といった
 思考系の問題が得意でした。

 ここで確実に得点を重ね、
 逆に自然科学や人文科学の
 細かな暗記分野(特に未履修)は
 「最低限の基礎だけ
 それ以外は取れたらラッキー」
 と割り切りました。

 こうして配点戦略を立てると、
 勉強の優先順位が
 はっきりします。

 迷わず、効率よく、
 必要なところに
 集中できるようになりました。

模試を活用して感覚を磨く

 もう一つ大事にしていたのが
 「模試での感覚」です。
 模試の判定結果よりも、
 どの分野が自分にとって
 解きやすいか、
 逆に何が難しく感じたか、
 そうした主観的な感覚を重視していました。

 公務員試験の範囲には
 高校の履修範囲に
 入っていない分野もあります。
 知らなくて当然の問題で
 落ち込む必要なく、
 「ここは今後手を広げるか、
 手を引くか」
 その判断材料として
 模試を活用していました。

考え方は、今でも仕事に生きている

 振り返ると、
 公務員試験で培った考え方は、
 今の仕事でも生きています。

 経営支援の現場でも、
 限られたリソースを
 どう配分するかが常に問われます。
 全部を完璧にしようとするのではなく、
 どこを強みに据え、
 どこは必要最低限に留めるのか。

 事業戦略もまさに
 「得点配分」を考える作業に
 似ています。

 あのとき、
 私は試験勉強を通じて、
 限られた時間と
 エネルギーの中で
 成果を最大化する方法を
 身に着けていたのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました