こんにちは、navilisの徳山です。
前回は、財務省で約束を反故にされ、
退職を決断した話を書きました。
今回は転職編です。
目次
■ 税理士にならないと、終われなかった
転職先は、最初から税理士法人に
絞っていました。
それには、単純な理由がありました。
高卒で税の世界に入って、10年。
その10年の証として、
税理士資格が欲しかった。
周りへの見せ方とかではなく、
高卒で飛び出してきた自分への勲章として。
それがないと終われない気がしていました。
その当時、税理士として
一生を終えるつもりは、
正直ありませんでした。
でも、資格は欲しかった。
その矛盾しているようで
矛盾していない気持ちが、
自分の中ではっきりありました。
国税OBには科目免除のルートもある。
税理士法人に入って実務を覚えながら
資格を取る。
当時の自分にとって、
それが一番自然な道筋でした。
■ 退職前に転職活動を終わらせた
退職を決意した時点で、動き始めました。
辞める前に内定をもらって、
それから辞めました。
無職になってから転職活動をすると焦ります。
焦りは判断を狂わせる。
「早く決めなきゃ」という気持ちが、
本来の軸をずらしていく。
それがわかっていたので、財務省在職中に
活動することにしました。
まず転職エージェントに登録。
転職は初めてで、右も左もわからなかった。
業界的にもエージェントを使うのが
一般的だと思っていたし、
とりあえず頼ってみようという感覚でした。
余裕があるうちに選べるのなら、
それに越したことはない。
転職に限らず、そう思っています。
■ 自分のカードを正確に知る
転職活動をしてみて、驚きました。
書類が、めちゃくちゃ通りました。
内定も4つもらいました。
面接での反応が、意味がわからんくらい
良かった。
税務は「調べる側」にいました。
財務省では、法律を「作る側」にいました。
この二つを兼ね備えた人間が、
税理士業界にほとんどいない。
そういうことだったようです。
自分を過小評価していました。
自分のカードが市場でどう見えるか、
把握できていなかった。
現状把握の甘さを痛感しました。
■ エージェントは使える。ただし、理解した上で
転職エージェントに
「その年収では厳しいのでは」
と言われたとき、
「そういうもんなのか」と思いました。
信じてしまいました。
結果は全然違いました。
完全に自分のリサーチ不足でした。
書類がめちゃくちゃ通ったとき、
「この人を信用しすぎてはいけない」
とはじめて気づきました。
エージェントが悪いわけではありません。
彼らの報酬は成約で生まれます。
早く決めてほしいという動機が、
構造的にある。
それを知らずに言葉を受け取ると、
自分のカードを見誤ります。
使えるものは使う。
でも、相手がどういう立場で
その言葉を言っているかは、
自分で判断する必要があります。
■ 年収は大事。でも、それだけじゃない
4社から内定をもらいました。
それでも、5社目の最終面接まで行きました。
まだ「ここだ」と思えていなかったからです。
5社目の最終面接が終わったとき、
最初に内定をくれた事務所に決めました。
5社目は断りました。
決め手は、裁量の大きさと
業務の幅の広さでした。
年収はもちろん見ていました。
でも、年収だけで選ぶと入ってから後悔する。
それはなんとなくわかっていたので、
自分がどう動けるか、
何をやれるかを軸にしていました。
転職は、入る前に
完璧な情報を揃えることはできません。
行ってみないとわからないことは必ずある。
それでも、自分の軸を持っておくことが
大事だと思っています。
軸があれば、何かがずれたときに立ち戻れる。
軸がなければ、ただ流されるだけです。
■ 転職を終えて
転職活動を振り返ると、
大事だったことは3つに尽きます。
一つ目は、余裕があるうちに動くこと。
二つ目は、カードを増やしておくこと。
三つ目は、最後は自分で決めること。
どれも、やってみて初めてわかったことです。
エージェントの言葉をそのまま信じて、
自分のリサーチが足りていなかった。
そういう経験があったから、
「自分で調べて、自分で判断する」ことの
大事さを実感しました。
うまくいったことばかりではなかったけれど、
それも含めて納得のいく転職でした。
自分の道を決めるのは、結局自分です。
誰かに背中を押してもらうことはできる。
でも、その足を踏み出すのは自分でしかない。
転職を通じて、
そのことをあらためて確認しました。
navilis 代表 徳山侑紀


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