【私の履歴書#6】公務員編④〜専科研修で気づいた、自分の「利己」の正体〜

私の履歴書

 こんにちは、navilisの徳山です。

 前回は、内部専科という「ずるい道」を
 選んだ経緯を書きました。

 今回は、その合格の先にあった研修の話です。
 私にとって、価値観が変わった半年間でした。


■ 全国から集まる、大卒の同期たち

 専科研修は、埼玉県和光市にある
 税務大学校で行われます。
 期間は半年間。全国の国税局から、
 国税専門官試験を経て入局した
 職員が全員集まります。

 ひとつだけ、私は場違いでした。

 周りが全員3年目のとき、
 私は8年目でした。

 高卒で入局した私は、
 大卒で入った同期より早く社会に出ています。
 その分、年次が積み上がっていた。
 内部専科の受験資格は
 年齢で区切られているため、
 大卒の同期より1年遅いタイミングでの
 受験になりました。

 理由はシンプルですが、
 現場ではなかなかの異質感がありました。


■ 利己的な人間だった

 研修が始まる前、私は自分のことを
 「利己的な人間」だと思っていました。
 今もそれは変わっていません。

 自分が楽しいかどうか。
 自分に得があるかどうか。
 行動の基準は、だいたいそこにありました。

 ただ、この研修で一つのことに気づきました。

 自分が楽しいと思えることに、
 人が喜んでくれることがある。

 誰かの役に立てることが、
 自分の楽しさの中に含まれている。
 それに気づいたとき、
 「利己的」という言葉の意味が
 自分の中で少し変わりました。

 利己的なまま、人の役に立てる。
 そういう生き方があると知りました。


■ 仲良くなるために、勉強した

 研修の中で、2人の友人ができました。

 どちらも、その時点ですでに
 評価されていた人たちでした。
 前半・後半それぞれで
 「学習委員」というリーダー的な役割を担い、
 研修初日から勉強に本気で向き合っていた。

 私はといえば、
 「楽しめる範囲でやろう」
 くらいのスタンスでした。

 でも、彼らと仲良くなりたかった。

 仲良くなるには、同じ土俵に立つ必要がある。
 気づけば、私も勉強していました。
 気が向いたからではなく、
 彼らと一緒にいたかったから

 結果的に、あの半年間は
 人生で一番勉強した時期になりました。


■ 私がいいところを、生かしてもらえた

 2人はいい意味でまっすぐで、
 一生懸命な人間でした。
 勉強への姿勢は、正直尊敬していました。

 ただ、仕事の要領となると話は別でした。
 真正面からぶつかるより、
 うまく立ち回る方が得意な私には、
 8年分の現場感覚があった。
 職場の空気の読み方、力の抜きどころ、
 そういった部分では無駄に経験が長い私が
 アドバイザーみたいな立ち位置に
 なることもあった。

 勉強は彼らに引っ張ってもらい、
 要領の部分では私が役に立てる。
 お互いにないものを
 持ち寄れていたんだと思います。

 研修を楽しく終えられたのは、
 間違いなく2人のおかげです。
 そして私も、自分のいいところを
 生かしてもらえた半年間でした。


■ この経験が、今の仕事に直結している

 「自分が楽しいと感じることが、
 誰かの役に立つ」という感覚。

 navilisで
 経営支援の仕事をしているのも、
 講師として登壇しているのも、
 根っこにあるのはそこだと思っています。

 自分のためなまま、人の役に立てる。
 あの研修で見つけた答えが、
 今も私の仕事の軸になっています。


 次回は、専科研修のあとに続いた
 財務省主税局への異動について書きます。


navilis 代表 徳山侑紀

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